Photoshopによる写真の修正と修復

Photoshopには、人物写真をより綺麗に見せるためにシミやホクロを消したり、風景写真に写り込んだ人や電線などを最初から何も無かったかのように綺麗に消して周囲の色と馴染ませるなどの修正を行うことができるツールがあります。

基本的な修正と修復ツールの使い方

修正や修復をするための基本的なツールの使い方を表にまとめました。

ツール名(操作名) 説明(利用場面) 操作方法
コピースタンプツール ・画像の一部分をサンプルポイントとしてコピーし、他の箇所へペーストして適用することができる。
・人物写真からシミやホクロを消したいときや、風景写真から電線などを消したいとき。
・Altキーを押しながらクリックするとサンプルポイントをコピーする。
・ドラッグ(クリック)するとサンプルポイントをペーストする。
・「調整あり」のチェックボックスをオンにするとサンプルポイントとドラッグ箇所との距離関係が常に一定を保つ。
・コピーソースパネルを使うとサンプルポイントを最大5つまで保存することができる。
パターンスタンプツール ・パターンとして登録した画像をスタンプのように貼り付けて描画することができる。
・オブジェクトや背景に一定の模様の繰り返し(パターン)を描画したいとき。
・メニューバーの「編集」から「パターンを定義...」をクリックすると現在の画像をパターンとして登録する。
・コントロールパネルのパターンピッカーから使用したいパターンを選択し、ブラシの直径、描画モード、不透明度などを設定し、ドラッグするとパターンを描画することができる。
修復ブラシツール ・コピースタンプツールと非常に似ているツール。
・コピースタンプツールとの違いは、サンプルポイントをペーストしたときに周囲の色と馴染むように自動調整されること。
・コピースタンプツールよりも繊細な調整を行いたいとき。
・コピースタンプツールと同じ。
パッチツール ・選択した領域を別の部分から取得したピクセルで置換する。
・修復ブラシツールと同じく、周囲の色と馴染むように自動調整される。
・大きな範囲を素早く修正したいとき。
・ドラッグすると選択範囲を作成することができる。
・選択範囲が確定した状態で、選択範囲をなじませたい明るさや色調を持つ画像内の別領域へドラッグする。
スポット修復ブラシツール ・修復ブラシツールと似ているツール。
・ドラッグした周囲のピクセルを自動的にサンプルし、「明るさ」や「色調」などを一致させ、周囲となじませるように描画する。
・修復ブラシツールとの違いはサンプルポイントをコピーする必要がない点。
・草原や岩肌といった不規則かつ一定の色調を持つ箇所に対して修正したいとき。
・コントロールパネルから「種類」を「コンテンツに応じる」に変更する。
・消したいオブジェクトを直接ドラッグする。
覆い焼きツール ・画像を明るくする。 ・明るくしたい部分をドラッグする。
焼きこみツール ・画像を暗くする。 ・暗くしたい部分をドラッグする。
スポンジツール ・画像の彩度を変更することができる。 ・コントロールパネルの「彩度」から「上げる」と「下げる」のどちらかを選択することができる。
・彩度を変更したい部分をドラッグする。
色の置き換えツール
(ブラシツールを長押しして選択)
・同じ色を持つ範囲のみを塗って色合いを変更することができる。 ・コントロールパネルから「許容値」を設定することができる。
・スウォッチから好きな色を選択し、色合いを変更したい部分をドラッグする。

その他のツール

表にまとめづらかったツールの使い方をここで説明します。

フリンジを除去する

フリンジとは、選択範囲から切り抜いた画像の輪郭にできる余分なピクセルのことです。フリンジピクセルを除去することで、輪郭を綺麗にし、合成写真を自然な写真に修正することができます。

フリンジを除去するには、フリンジを除去したいレイヤーを選択し、メニューバーの「レイヤー」から「マッティング」の「フリンジ削除」を選択します。削除するフリンジは1〜2pxほどを指定します。

ヒストリーブラシツールで特殊な効果を作る

ヒストリーブラシツールとは、ブラシを使ってなぞった箇所だけをヒストリーパネルに保存された任意の画像ポイントに戻すことができるツールです。

まずはメニューバーの「フィルター」から「ぼかし(ガウス)」を適用します。続いて、ヒストリーブラシツールを選択し、ヒストリーパネルから「開く」の左側にあるチェックボックスをクリックします。この状態で画像をドラッグすると、ドラッグした部分がヒストリーパネルの「開く」の段階まで戻り、「ぼかし(ガウス)」が解除されます。

選択範囲を作ってフィルターを適用するのとは違ったアプローチなので、少しアジの違う画像を作ることができます。

また、「アートヒストリーブラシツール」も基本的には「ヒストリーブラシツール」と同じですが、ドラッグした部分に油絵のように滲ませるなどの効果を与えることができます。この効果はコントロールパネルの「スタイル」から変更することができます。

参考資料
スクールの教科書