疑問
自宅にWebサーバを立てるに当たって、ドメインをどうしようかと考えていた。
考えるうちに漠然とした疑問が浮かんできた。
ドメインは何故、業者から有料レンタルする必要があるのか?個人でのドメインの保守は無理なのか?
前提知識
ドメインは、IPアドレスを人間に分かりやすくする為に名前付けしたものであるので、ドメインをIPアドレスに直す為に、DNSサーバーにてドメインとIPアドレスの対応付けを行う必要がある。これを名前解決という。
ドメインには種類があり、ドメイン名のうち.comや.jpに当たるものをトップレベルドメイン(TLD)と呼ぶ。
Yahoo! Japanのドメイン名を例にして説明する。
- http://www.yahoo.co.jp/
- jpがトップレベルドメイン
- coがセカンドレベルドメイン
- yahooがサードレベルドメイン
- wwwがサブドメイン
サードレベルドメイン以降は全てサブドメインと呼ばれる。トップレベルドメインの上には更にルートドメインが存在する。ルートドメインを管理するルートDNSサーバーは全世界で13箇所に設置されており、ドメインをIPアドレスに名前解決する為には初めにルートDNSサーバーへの問い合わせが行われ、その後にトップレベルドメインを管理するDNSへの問い合わせが行われる。名前解決には再帰的なDNSへの問い合わせが行われ、具体的には、以下のような流れになる。
クライアント → ルートDNSサーバー → クライアント → トップレベルドメインDNSサーバー → クライアント → セカンドレベルドメインDNSサーバー → クライアント…(サードレベルDNSサーバー以降が必要な場合は続く)
本題
ここで話を戻す。業者といえば、お名前.comとかムームードメインとか、ドメインだけを有料でレンタルできるところや、さくらレンタルサーバーみたいなサーバ + ドメインの抱き合わせでレンタルできるところがあるが、 このような業者に頼らずに自分でドメインを保守するにはどのくらいの費用がかかるのかを以下にまとめてみた。
- トップレベルドメインの申請費用として185,000米ドルが必要。※1米ドル78円と仮定して、およそ1,450万円
- 運用開始後は年間25,000米ドル+αが必要。※1米ドル78円と仮定して、およそ200万円
※これ意外にもDNSの運用費用などが必要である。
まとめ
個人でトップレベルドメインを取得するのは敷居が高い。
参考
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/01/11/11810
http://d.hatena.ne.jp/odamemo/20080808/1218162432