PHPを書いていたときは他に良いエディタが無かったから仕方なくVimを使ってたけど、Javaを書くときはEclipseでいいよね、ということでEclipseにVrapperを導入した。
Vrapperとは
EclipseのキーバインドをVimっぽくしてくれるEclipseのプラグインである。
Vrapperの導入方法
[ヘルプ]->[新規ソフトウェアのインストール]にて、[作業対象]に以下のURLを入力してインストールする。
http://vrapper.sourceforge.net/update-site/stable
インストールが終わると、Eclipseの上部メニューにVimのトグルボタンが追加されている。ボタンがオンになっている間はVimのキーバインドが有効になる。
キーバインドの設定
続いて、EclipseのキーバインドとVimのキーバインドで重複しているものを取り除く作業を行う。
メニューの[ウィンドウ]->[設定]->[一般]->[キー]から[スキーム]を[デフォルト]から[Vim’s key bindings]に変更する。
ここでキーバインドのリストからCtrl + vにバインドされているものを全てアンバインドする。このようにすることで、Vimの矩形選択のキーバインド<C-v>が利用可能になる。
.vrapperrcの作成と設定
Vimの.vimrcに相当する設定ファイルとして、Vrapperでは.vrapperrcが使える。
.vrapperrcの作成
ホームディレクトリ(C:\Users\ユーザ名
)に.vrapperrcという名前のファイルを作成する。
.vrapperrcの設定
Vrapperでは厳密にはVimScriptは使用できないので、ここで設定できることは、キーマッピングやVrapper独自のプロパティである。
私の場合は.vrapperrcに以下のような設定を書いている。
set imd
この設定をすることで、インサートモードから抜けたときにIMEを自動的にオフにしてくれる。Kaoriya版Vimには標準で入っている機能なので誤操作を無くすためにも、なるべく設定しておきたい。
おまけ:クリップボードとレジスタ間で内容を受け渡したいとき
VimとVrapperには、無名レジスタ(*)が用意されており、クリップボードと無名レジスタ間で内容が共有されている。
つまり、ブラウザからコピーした内容をVrapper上でペーストしたいのであれば、"*p
とすれば良い。逆にVrapperからヤンクした内容をブラウザ上で貼り付けたいのであれば、Vrapper上で"*yy
としてヤンクすれば良い。
参考
Vrapper Vim-like editing in Eclipse
Non Title EclipseのプラグインVrapperで矩形選択を使う